ライズ動物病院千葉いぬねこ歯科ブログ BLOG

犬・猫の爪切りと肛門腺絞り|お手入れについて

目次

1.はじめに

2.解剖学と役割

3.起こりやすい病気

4.おわりに


1.はじめに

千葉市中央で動物病院を開院しているライズ動物病院千葉いぬねこ歯科です。
当院では、爪切りや肛門腺絞りといった「お手入れ」で来院される方も多くいらっしゃいます。

「家でもできるけれど怖い」

「どのくらいの頻度が正しいの?」

こうしたご質問をよくいただきます。
実は、爪や肛門腺の管理は単なる美容や清潔の問題ではなく、
病気の予防や早期発見にもつながる大切なケアです。今回はそれぞれの役割と注意点について解説します。



2.解剖学と役割

◎爪の構造と役割

犬・猫の爪の中には「クイック(血管と神経)」が通っています。
そのため、切りすぎると出血や痛みを伴います。
爪は本来、歩行や地面をつかむために必要な構造です。
しかし室内飼育が増え、自然に削れる機会が少なくなっています。
犬では走ること、バランスを保つために利用します。

猫では狩りや防衛のために利用します。有事に備えて爪とぎを行っているのです。

◎肛門腺の構造と役割

肛門の左右(4時と8時方向)には肛門腺という分泌腺があります。
ここから分泌される液体は、本来マーキングや個体識別の役割を持っています。
通常は排便時に自然に排出されますが、小型犬や運動量が少ない子では溜まりやすくなります。
分泌物の粘度も異なり、液状の子もいれば、分泌物が固く指を肛門に入れないと出てこない子もいます。



3.起こりやすい病気

◎爪が伸びすぎると、

・歩きづらくなる

・カーペットに引っかかる、フローリングでカチカチ鳴る

・肉球に食い込む

といった問題が起こります。
酷い場合は、爪が折れたり割れたりすることがあります。
特に猫は高齢になると巻き爪になり、肉球に刺さるケースもあります。
外傷だけでなく、歩行バランスの崩れから関節への負担が増えることもあります。

 

◎肛門腺に関する病気

肛門腺液が溜まりすぎると、

・お尻を床にこすりつける(スリスリ)

・頻繁に舐める

・腫れや痛み

といった症状が出ます。
さらに進行すると「肛門腺炎」や「肛門腺破裂」を起こし、出血や強い痛みを伴うことがあります。
破裂すると皮膚に穴が開き、治療に時間がかかることもあります。



4.おわりに

爪切りや肛門腺絞りは、一見すると軽い処置に思われがちです。
しかし実際には、体調の変化や異常に気づく大切な機会でもあります。
定期的なお手入れを通して、

・皮膚の状態 ・歩き方 ・痛みの有無

などを確認することができます。
千葉市で診療を行う動物病院として、こうした日常ケアも含めてサポートしていきたいと考えています。

「どのくらいの頻度がいいのか」

「自宅でできるか不安」

「爪が黒くてどこまで切るのかわからない」

そうした疑問があれば、遠慮なくご相談ください。
個体によって爪が伸びる早さ、肛門腺の溜まり具合は異なるため
その子にあった頻度でお手入れを行うことが大切です。

お手入れは、健康管理の第一歩です。

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